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オーバム プレスリリース
オーバム オピニオン: シンガポールがアジア太平洋地域におけるクラウド コンピューティングの中心地として台頭
2010 年9 月 14日
アジア太平洋地域のデータセンターとして注目を集めるシンガポール
アジア太平洋地域でクラウドサービスをはじめとする先進的サービスを展開する際に、世界規模のサービスプロバイダーであれ、アジア太平洋地域のみで事業展開をしているプロバイダーであれ、データセンター構築に予算を割いてきました。この資金投入は、その他の需要にも波及効果を及ぼしており、具体的には、施設設計に関わる専門知識、ネットワークやITのインフラ、適正なスキルレベルを持つスタッフ、データセンター運営上の必須事項の理解が通信会社や多国籍企業には要求されています。最近の事例に、アジア太平洋地域の顧客向けの ITサービスのアウトソーシングを提供するためにタタ・コミュニケーションズが発表した法人向けデータセンターの増設があります。この増設は2009年から2011年の間に、アジア太平洋地域におけるデータセンターのインフラとマネージド・サービスを提供することを目的とした1億8千万ドルにおよぶ投資計画の一環です。シンガポールにデータセンターを置くグローバルキャリアには、タタ社の他に AT&T、BT、ベライゾン・ビジネス、シンガポール・テレコム、オレンジなどがあります。
アジア太平洋地域におけるデータセンターの大半は、日本、シンガポール、香港の3ヶ国にあります。日本のデータセンターが国内市場を主な対象としているのに対し、シンガポールと香港は、地域内に事業所を構える多国籍企業向けのサービスを提供するプロバイダーに対して、データセンターを置くことにより良い条件を提示しようとしのぎを削っています。
東南アジアの国際金融業界の一大中心地であるシンガポールは、戦略上においても好立地と言えます。安定した政権のもとに多数の多国籍企業が存在し、従業員7000名以上の多国籍企業の6割がシンガポールにアジア太平洋地域の統括拠点を置いています。また、グーグルやマイクロソフトなどの主要なソフトウェアアプリケーション開発企業も、地域支社の設置にあたりシンガポールを選んでいます。さらにシンガポールは当地域の主要ネットワークの中心地でもあるということで、通信会社にとっても多国籍企業にとっても魅力ある場所となっていますが反面、不動産コストが高く、深刻なエネルギー供給の限界にも直面しています。
シンガポールにとっては地域化が鍵に
クラウドサービスでは、リアルタイムで適正に動作するビジネスアプリケーションを含め、高い水準が要求されるサービスレベル合意書を取り交わされるため、データセンターの立地はプロバイダーにとって今まで以上に重要なポイントとなってきました。数を絞り込んだ大規模データセンターを全世界に配置する事で、プロバイダーは広範囲にサービスを提供しながら、集約化されたリソースを最大限活用することが可能となります。その一方で、顧客の近くにデータセンターを設置するとプロバイダーは、セキュリティ方針の徹底、コンテンツへのアクセス改善、ネットワーク待機時間削減を図ることができます。この双方の利点をいかに最適なバランスで取り入れるかが、通信会社にとって焦点となっていますが、その鍵を握るのが地域ごとの集中化であり、その点シンガポールは優位に立っています。しかも、シンガポールはネットワーク・パートナーの選択肢に幅があることから、より魅力ある立地条件を備えているのです。
複雑化するクラウドベースのサービスがシンガポールの追い風に
データセンターが初期に提供していたサービスは、ベーシックなコロケーション・サービスやネットワークサービスが主流であり、複雑な管理システムを取り扱うことは稀でした。しかし、今や通信会社は、マネージド・サービスからホスティング、セキュリティ、ITの複雑化したサービスまで、サービスを拡張しています。さらに大手の国際的キャリアは、世界中にネットワークを持つ多国籍企業のニーズに応えるため、本国以外の地域でもこうしたサービスを展開しつつあります。
オーバムでは、こうした企業展開がシンガポールにとっては好循環を作り出すと考えています。アジア太平洋地域の通信会社の大部分は、これらの分野で着実に取引関係やサービス提供能力を構築してきており、通常のITサービスと並んで収束型(コンバージェンス)・ホスト型ICTサービス、ユニファイド・コミュニケーション/コラボレーション(UC&C)サービス、アプリケーションベースのサービスなど、今後のサービス プロバイダー商品の方向性を支えることになると思われます。かつてローカルな通信会社にとっては電話交換所が戦略上の中心点であったように、現在ではデータセンターが国際通信事業者の中心点となっているのです。
また、通信各社はシンガポール国内で展開している専門的なサービスにも投資してきました。これは、特にCaaSサービス展開の初期段階にあたり、多国籍企業における仮想化への移行とクラウドコンピューティングサービスの早期採用に対応するうえで、専門家によるサービスの重要性を認識していることの現れです。地域における幅広い専門的サービスや地元企業との提携は、本国を離れた通信事業者が押さえるべき必須事項であり、シンガポールでは、関連分野における多様な専門知識の集積が正に起こりつつあります。
以上
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