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オーバム プレスリリース
LTEが脚光を浴びる傍ら今後5年間の優位はHSPAに
2010 年12月9日
データモニターグループ(英文社名:Datamonitor 本社:英国)のICTに特化したリサーチ・アドバイザリ・コンサルティングの事業会社オーバム(英文名:Ovum)は、LTE高速モバイルブロードバンド技術が大きな注目を集めているにもかかわらず、HSPA市場での優位は今後少なくとも5年間はゆるがないと発表しました。
オーバムの予測によると、HSPAによるブロードバンド接続件数は2015年までに18億7,000万件に到達し、年間複合成長率 (CAGR) 46%で大きく成長する見通しです。また、HSPAが高速ブロードバンド接続件数に占める割合は2009年の31%から2015年には59%に伸び、さらに全世界のブロードバンド接続件数における割合は2009年の4%から2015年には25%に増加すると見られます。
表: モバイルテクノロジー別ブロードバンド接続件数予測(2010-2015アジア太平洋地域)
| 2010 | 2011 | 2012 | 2013 | 2014 | 2015 | |
| 合計 | ||||||
| 総接続件数(千件) | 2604593 | 2983933 | 3278839 | 3516030 | 3700508 | 3840299 |
| 技術別件数(千件) | ||||||
| 3GPP系総件数 | 2294252 | 2294252 | 2294252 | 2294252 | 2294252 | 2294252 |
| うちHSPA | 151299.4 | 257873.1 | 390408.4 | 541026.8 | 694202.8 | 829376.4 |
| うちLTE | 116 | 954 | 5437 | 18105.99 | 50642.91 | 121052.9 |
アジア太平洋地域では、HSPAによる接続件数は8億2,900万件を超えると見られる一方、LTEは1億2,100万件程度にとどまる見込みです。アジアにおけるLTE接続は、大部分が日本や韓国のような先進国市場、あるいは中国の主要都市に集中すると予測されます。しかし、同地域の特に後進国では、スケールメリットのあるHSPA・HSPA+が今後も最も採用されやすいモバイルインターネットアクセス技術であると見られます。
オーバムの主席アナリストで最新レポート(*)執筆者のジュリアン・グリヴォラス(Julien Grivolas)は、「LTEに脚光が大きく集まっているために、HSPAが既に確立された技術であり、成熟したインフラストラクチャと携帯端末のエコシステムであることが忘れやすくなりがちです。HSPAには、さらに高速化されたHSPA+という形態で、そのままアップグレードできる方法があるのも利点です。HSPA+は2010年には過去最大規模で展開されており、更なる進化を遂げています。実際、HSPA+とそのアップグレード版は向こう5年間の通信会社のニーズを満たすのに十分な性能を備えていると言えます」と、コメントしています。
「LTEについては宣伝が現在のところ非常に過熱しており、2012年には急成長を遂げると予想されますが、だからと言ってHSPAが時代遅れになるわけではなく、この先もモバイル通信会社の採用はまだまだ続くと予想されます。HSPA技術が進化を続けて、コスト上納得いくものである限り、オペレーター各社もこの技術進化を採用しネットワークの強化を図り続けるでしょう」
本レポートによると、LTEは将来市場の中心となる技術と見られていますが、それがHSPAの消滅につながるわけではなく、HSPAからLTEへの早急な転換を検討していない通信会社も少なくありません。グリヴォラスは、「HSPA+とその進化形はLTEと競合する技術ではなく、相互補完的なものと捉えるべきです。例えばオーストラリアで既に42MbpsでのHSPA+サービスを開始したテルストラ社は、周波数帯域が使用可能となった場合に備え、ホットスポットによる補完的ソリューションとしてLTEを導入しつつ次世代HSPAネットワークのパフォーマンス強化を続けてもビジネスチャンスは十分あるとの見解を示しています」と、述べています。
「サービス提供には帯域の確保が不可欠であり、究極的にはそれがLTE導入の際の商業的成功を大きく左右する要因となることは間違いありません。この点を考慮すると、エコシステムの成長に対する投資や試行錯誤よりも、まずは状況を見極めることに徹するのが通信会社にとっては得策である可能性もあります」
以上
関連レポート
*『Despite LTE, HSPA+ keeps evolving (LTE成長の傍ら進化を続けるHSPA+)』
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オーバム (Ovum) は、英国に本社を置く総合市場分析企業 データモニター (Datamonitor) のICTに特化したリサーチ、アドバイザリ、コンサルティングの事業会社です。オーバムは世界 11 ヶ所(本社含む) に拠点を持ち、150名のアナリストがテクノロジー、マーケットレンド、ビジネス、そして政策や規制を踏まえた 予測・分析・リサーチを行ない、情報を提供しています。オーバムは客観的かつ中立的な視点から最適なアドバイスと分析情報を提供し、お客様の戦略立案と意思決定をサポートしています。オーバムでは、通信・テレコム、IT、マーケットトレンド、特にビジネスとテクノロジーの双方の視点で市場を予測・分析しております。このリサーチ情報をベースとして、世界各国の150名のアナリストが、お客様の課題解決、ビジネスやテクノロジーにおける意思決定に役立つアドバイス情報を提供。個別のご相談にもアドバイザリサービスにて対応いたします。
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