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オーバム コメント: テレビにおける新世代サービスによりケーブルテレビの市場優位は縮小傾向へ

2011年2月2日

データモニターグループ (英文社名:Datamonitor 本社:英国) の ICT に特化したリサーチ・アドバイザリ・コンサルティングの事業会社オーバム (英文名: Ovum) の最新レポート (*注) によると、マルチチャンネルテレビの世界市場においてケーブルテレビが占める高いシェアは今後5年間維持されると予測されていますが、新世代のデジタルサービスやインターネットプロトコル (IP) サービスによる脅威も指摘されています。

全世界におけるケーブルテレビの導入数は2015年までに5億7,300万世帯に達する見込みですが、当該期間の増加率は平均して年間でわずか3%に留まっています。対して著しい成長が見られるのはインターネットプロトコルテレビ (IPTV) で、今後5年間で24%の年平均成長率 (CAGR) を示し1億900万世帯に達すると予測されます。

オーバムのアナリストで、レポート著者のジョナサン・ドラン (Jonathan Doran) は、「地上デジタル放送の成長は、主に無料放送サービス周波数帯域の割当ての拡大およびアナログテレビからの切り替え期限によって加速化されます。その一方、長く維持してきたケーブルや衛星による有料テレビプラットフォームへの巻き返しを図ろうと、通信会社による自社のIPTV商品の営業活動を積極的な展開も予測されています。衛星テレビはケーブルテレビよりも比較的富裕層をコアの加入者として見ているため、新興の低コストサービスに対しても安定した成長が継続する見込みです」と、コメントしています。

アジア太平洋地域のIPTV市場では、予測期間中の順調な加入者増加が見込まれ、2010年の1,560万世帯から2015年の4,320万世帯への伸びが予測されました。しかし、当地域における契約テレビプラットフォームの主流は依然としてケーブルテレビで、2015年までに契約世帯は3億8,800万世帯に上る見込みです。対する衛星テレビは今後5年間に年間平均率10%の順調な成長を維持し、世界全体で4億1,900万世帯に達したうち1億4,300万世帯がアジア太平洋地域となります。

オーストラリアにおいては、地上デジタル放送が引き続き優勢で、2015年までに589万4,000世帯に達する一方、衛星放送はわずか82万3,000世帯と予測されます。ケーブルテレビの成長は低迷し2010年の208万世帯から2015年に217万5,000世帯に留まる見込みです。IPTVサービスの成長はオーストラリア市場においては停滞が予測され、2010年の実績9万世帯から伸びを示すとはいえ、その成長は2015年までに34万2,000世帯に留まる見込みです。

中国、香港、台湾を含む大中華経済圏においては、引き続きケーブルテレビが加入者の大部分を占め、2010年の1億9,100万世帯から2億4,250万世帯に達する見込みです。ケーブルテレビの成長は日本では鈍化し、2015年の世帯数は2,600万世帯 (2010年は2,530万世帯) と予測される一方、韓国では2010年の1,350万世帯から2015年に1,220万世帯へ落ち込み、減少となると見られます。

オーバムでは、世界全体における有料テレビサービスの収入は2015年までに40%近くの成長を予測しているとはいえ、それぞれの市場やプラットフォームにはかなりの多様性がある点への留意の必要性も明らかとしています。

以上



関連レポート
*『Multichannel TV Households and Revenue Forecast: 2010 – 15』
(マルチチャンネルテレビに関する世帯数および収益予測:2010年-2015年)

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オーバムについて
オーバム (Ovum) は、英国に本社を置く総合市場分析企業 データモニター (Datamonitor) のICTに特化したリサーチ、アドバイザリ、コンサルティングの事業会社です。オーバムは世界 11 ヶ所(本社含む) に拠点を持ち、150名のアナリストがテクノロジー、マーケットレンド、ビジネス、そして政策や規制を踏まえた 予測・分析・リサーチを行ない、情報を提供しています。オーバムは客観的かつ中立的な視点から最適なアドバイスと分析情報を提供し、お客様の戦略立案と意思決定をサポートしています。オーバムでは、通信・テレコム、IT、マーケットトレンド、特にビジネスとテクノロジーの双方の視点で市場を予測・分析しております。このリサーチ情報をベースとして、世界各国の150名のアナリストが、お客様の課題解決、ビジネスやテクノロジーにおける意思決定に役立つアドバイス情報を提供。個別のご相談にもアドバイザリサービスにて対応いたします。
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